カラコンはどれだけ使われているの?
今ではファッションの一部になっているカラーコンタクトレンズ、あなたは使っていますか?瞳に色がつくと派手に見えてしまいそう……若い子が使うものじゃないの?と思っている人もいるかもしれません。でも一方で、手軽に今より綺麗になれるとしたらぜひ使ってみたい……そうも思っているんじゃないでしょうか。
2015年のコンタクトレンズ利用実態調査によると、視力の矯正が必要なのは全体の69%で、コンタクトレンズを利用しているのが26%。全体から見ると意外に少ない気がしますが、女性(16~30歳)の間ではコンタクトレンズの使用が44%にまで増加します。
そしてその中で、ファッションのためにカラコンにしている人が12%。約9人に1人はカラコンを使っているということになります。
コンタクトレンズ利用実態調査 - GfK Japan | GfK Japan
また、女子高生・女子大生だけにアンケートを取ってみると、8割以上もの人が「カラコンを使ったことがある」と回答しています。
女子高生・女子大生を対象とした「カラーコンタクトに関する意識調査」 || フリュー株式会社
カラコンで綺麗になれる?カラコンの効果って?
カラコンを使っている人の割合は、年々増加傾向にあります。特に若い女性の間での流行が続いているというわけです。それでは、カラコンを使うことでどういうふうに変われるのかを考えてみましょう!
黒目を自然に大きく見せるサークルレンズ
カラコンには大きく分けて2つの種類があります。それぞれの特徴としては、
- サークルレンズ…ナチュラルな色が多く、瞳の周辺にだけ色がついているので瞳を大きく見せてくれる
- カラーコンタクトレンズ…瞳の色そのものを変えることができる
黒目部分に自然と大きく見せて、印象的な目元にしてくれるのはサークルレンズです。日常使いに向いているといえるでしょう。
ハーフ風メイク・コスプレに使えるカラコン
色が入っているカラコンをつけると、ハーフ風メイクにも一役買ってくれます。例えば日本人では珍しいブルーの瞳にすると、印象がガラッと変わりますよね。
また最近ハロウィンなどで流行しているコスプレでも、カラコンをつければメイクだけするより本格的に顔を変えることができると人気が高まっています。
憧れの人と同じ目になれる?
カラコンにはたくさんの種類があり、益若つばさやローラなどモデルさんがプロデュースしている商品もあります。カリスマ芸能人やハーフ系モデルと同じ目になれると思うと、嬉しいですよね。
さりげないオシャレもイメチェンもできる
このように、カラコンは普段の印象アップにもハードなコスプレにも使えます。ナチュラルに目を大きく見せたい人はサークルレンズを、一気に印象を変えたい人は色の入ったカラコンを使いましょう。
カラコンのデメリット
商品ごとの違いとして度ありか度なしか、一日使い捨てか二週間使い捨てかという違いがあります。買う時にはあまり意識しないかもしれませんが、色素の入れ方にも「サンドイッチ方式」「浸透方式」「プリント方式」があり、使用感に関わってきます。
カラコンの効果だけを見ていると、メリットばかりのように思うかもしれません。では、カラコンのデメリットにはどういうものがあるんでしょうか?
クリアレンズより割高、なのに失敗しやすい
クリアレンズに色素を追加する手間がかかるので、カラコンは比較的料金が割高です。そのため毎日ではなくて週末だけ使う、という人もいます。ただ、割高なのに使用感がよくなかったり見た目のイメージが違ったりして、買った後にがっかりする人も少なくないんだとか。
医師の処方がなくても買えるので、目のトラブルも
目という繊細な場所に装着するものなので、インターネットで適当に選んで使うと目にトラブルを起こすことがあります。カラコンを使ったことがない人が一番不安に思っているのも、安全性についてではないでしょうか?
カラコンで多く見られるトラブルは、目の違和感、痛み、海外製品の品質の悪さ、など。品質の良くないカラコンを使っていると、カラコンの色素がレンズに凹凸を生んで目に傷が入ったり、厚みがあるため瞳に酸素が行き渡らなかったりすることがあるようです。
そしてソフトコンタクトレンズより厚みと重みがあることから、目が疲れやすいともいわれています。
カラコンの注意点と、正しい選び方
それでは、デメリットが起こらないようにしながらカラコンを楽しむにはどういうことに気をつけたらいいのでしょうか?
カラコンにまつわる数値
まずカラコンは「高度医療機器」だということを忘れないでください。インターネットなら医師の処方がなくてもカラコンを購入することができますが、初めて使う時には必ず眼科への相談が必要です。目や涙の状態をチェックしてアレルギーがないか確認し、必要な数値を確認してもらう必要があります。
カラコンを選ぶ時に重要な数値は、次の3つです。
- DIA(ダイア)…ダイアメーターと呼ばれる値は、レンズそのものの直径を指します。この値はだいたい14.00mmが平均です。
- BC(ベースカーブ)…レンズの曲がり具合のこと。8.5~8.9の商品が多くあります。商品によってはBCは一種類しか用意せず「フリーサイズ」とされていることがありますが、目にフィットしないとずれたり痛みを感じたりします。
- 着色直径(グラフィックDIA)…色がついている部分の直径を指します。これが大きいほど瞳が大きく見えますが、自分に合っていない着色直径のカラコンだと他の人から見た時に違和感があります。ちなみに日本人の平均的な瞳の大きさは12.5mm。
安全なものを選んで、正しい使い方を
カラコンは2009年11月から、厚生労働省による承認がないと販売ができないように定められています。このためきちんと承認を受けている商品であれば、酸素の透過率が悪いこともなく目に対する負担を減らすことができます。
つまりカラコンを使う時は、眼科に相談して自分に合ったサイズのものを選ぶこと、日本国内の承認を受けている商品を使うことが重要です。
また、普通のソフトコンタクトレンズと同じように使用期限を守る、毎日のケアを丁寧にすることも大切。カラコンとソフトコンタクトレンズでは洗浄液の種類が違うこともあるので、気をつけてくださいね。
安全な商品を正しく使えば、カラコンの危険性は低くなるといえるでしょう。そしてカラコンをつけた時の自分の目を確認するには、カラコンシミュレーターが便利です。顔認証システムを使って、たくさんの種類のカラコンをつけた目を写真で確認することができます。仕上がりが不安な人は、ぜひ店頭で確かめてみてください!