綺麗な人には必ず「品」がある?!
綺麗な人のことをよく「美人」と言いますよね。けれど美人という言葉以外にも、女性の美しさを褒める言葉はたくさんあります。絶世の美女、別嬪、大和撫子、佳人、麗人……ここでは美について深く考えるために、文語的表現である「佳人」と「麗人」について詳しく見てみましょう。
佳人・麗人・美人の違いとは
佳人・麗人は美人とどう違うのでしょうか?辞書を引いてみると3つとも「美しい女性」と書かれています。また、佳人と麗人には「美人」と書かれています。(広辞苑第六版)
つまり基本的には同じ意味と考えて間違いありませんが、言葉が違うとニュアンスが変わります。その細かなニュアンスの違いは、以下の通りです。
佳人…美しく、上品で感じの良さもそなえている
麗人…近寄り難いような美しさ、雰囲気を含む
(小学館 使い方のわかる類語例解辞典)
また漢語辞典には、佳人について「美男子。また、徳行のりっぱな男性」という記述も(大修館書店 新漢語林)。これは女性への形容ではありませんが、行いが正しいという点も佳人の条件のようですね。
このことから佳人・麗人の条件とは、顔立ちが美しいだけではなく「上品」「雰囲気がある」などある種のオーラを感じること、間違ったことをせず悪人ではないなど心が綺麗であることだと考えられます。
この2つの言葉は古くから、中国で女性の美しさを決めるランキングに使われています。順番は上から「佳人・麗人・美人・並上~」と続きます。つまり品のある佳人とキリッとした麗人は、美人より格が上だとされているのです。
顔立ちは美人でも、品がなければ綺麗ではない
美人というだけなら、顔立ちさえ整っていれば誰にでもあてはまる条件です。それだけではない綺麗な人になるために必要なものは、やはり「品がある」ことではないでしょうか?
あなたの周りにも、顔は美人なのにいつも人の悪口や噂話ばかり言っている人や、メイクやファッションがけばけばしくて嫌らしく見える「残念な顔だけ美人」がいませんか?こういう美人がどうして残念かというと、女性らしい品を備えていないからです。そういう女性のことを綺麗だなと心から思いますか?思いませんよね。
こう考えてみると、「品はないけど綺麗な人」というのは成立しないと言えるでしょう。
つまり綺麗さとは、決して顔立ちだけではないということです。むしろ、品がなければ顔立ちが整っていても意味がないと言えます。だからこそ綺麗になりたいと思っている女性は、品についても気にしてみましょう。
接するとすぐに分かる品
一目見ただけで分かるような品を身につけると、誰からも綺麗に見えるものです。まずは外見の品について考えてみましょう!
きちんと感があるファッション
品のあるファッションのポイントは「きちんと感」「清潔感」「流行を追いすぎない」の3点です。
育ちの良さがにじみ出るような印象を作り、人に不快感を与えないよう清潔にして、あなたに似合うファッションをしているだけで自然と品が出てきます。
品がある人は流行のアイテムを買い足したりはほとんどせず、長く使えるものを愛用しているのも特徴です。
まっすぐな姿勢
猫背や肘をついた格好では、決して品があるとは言えません。
姿勢はいつもまっすぐにして、背中を伸ばして胸を張るように心がけて。そうするとスタイルだってよく見えます。姿勢がいい女性は堂々として見えるうえに、姿勢を正すことで循環がよくなって健康美人になることもできます。
美しい所作と立ち居振る舞い
品がある人は、所作と立ち居振る舞いが違います。バタバタと走る、大口を開けてガハハと笑う、仕事中に暇そうに肘をつく、だらしなく脚を組む……こういったことをしていては、品がある女性とは思ってもらえません。
できるだけすべての所作を丁寧に行い、優雅な雰囲気を身にまとう女性を目指してみましょう。
手の動作で生み出すもの
綺麗な人は、手の動かし方にも特徴があります。優雅さを感じさせる、ゆったりとした手の動作。
大きく笑う時に口元を隠す、座る時には膝の上で軽く揃えておくなど、すぐに実践できるものがたくさんあるのでぜひ真似してみましょう。
また派手すぎない程度にいつもネイルを整えていて、字が綺麗なことも品につながります。
内側からにじみ出る品
品はあなたの雰囲気・オーラとしても現れます。内面から品を醸し出すためには、何に気をつけたらいいのかを考えてみましょう!
ほがらかな笑顔
不機嫌な顔をしていると周りの人に不快感を与え、場の雰囲気を壊してしまいます。
自分の気分で周りの人を振り回していては、品があるとは言えません。
品がある人はいつもほがらかな笑顔を欠かさず、周りの人を楽しい気分にしてくれます。大笑いではなく微笑みだったり、大口を開けずに口角をしっかり上げたり、品よく見える笑顔を作ってみましょう。
きちんとした礼儀とマナー
社会人としての礼儀やマナーが必要な場面でこそ、女性らしい品が問われると言っても過言ではありません。
初対面の人と会う時、結婚式やお葬式に出席する時、場にふさわしい服装に気をつけることはもちろん必要です。
そして決められた礼儀やマナーをきちんと守れるように、日頃から勉強しておくようにしてください。特に冠婚葬祭や食事のマナーは人から見られていることを意識しましょう。
女性らしい気配り
周りに辛そうな人がいたら声をかけてみる、みんなが気持ちよく過ごせるよう心を配る、そういった気配りも品につながります。
自分のことだけを考えて過ごすのではなく、関係するすべての人のことを常に考えましょう。
ハンカチとティッシュを持ち歩き必要な場面ですぐに出す、人の失敗をさりげなくフォローする、そういったことも重要です。
美しい言葉遣い
綺麗な人は、言葉遣いも綺麗なことがほとんどです。流行っているからといって、あまりにカジュアルな言葉は使わないように気をつけましょう。
そして話す内容には、その人の人柄がよく表れます。美しい言葉遣いをしていても人の悪口を楽しそうに言っていると、決して品がある女性とは言えません。
あなたが使う言葉と内容に品があるかどうか、自分で振り返ってみましょう。
品を身につけて、素敵な女性になろう!
綺麗な女性になるためには品が必要、ということが分かっていただけたでしょうか?顔立ちの美しさやスタイルの良さだけを目指すのではなく、見た目も内面も品のある女性になれた時こそ周りの人から「綺麗な人だ」と思ってもらえるでしょう。
女性らしい品を身につけるのは、決して難しいことではありません。今日から早速実践して、素敵な女性になってくださいね!