マインドフルネスってどういうもの?
あなたは「マインドフルネス」という言葉を聞いたことがありますか?
マインドフルネスとは、仏教由来の考え方と、アメリカで行われた医学的な研究が相互に影響した思考法。主にストレス解消や感情のコントロールを目的として作られた、医療プログラムの一種です。
マインドフルネスは2000年以降に、生産性アップにつながると注目され多くの企業やビジネスパーソンから支持が集まりました。耳にしたことがある人は、ビジネス関連だったりするのではないでしょうか?
けれどマインドフルネスは本来、ストレスや悩み事を解消し、ゆったりした気分を取り戻すための思考法。仕事用の考え方だから関係ない……と思っているともったいないくらい、私たち女性の心を自由にしてくれるものなんです。
ここでは綺麗になるためのマインドフルネスについて、一緒に考えていきましょう!
マインドフルネスの基本
マインドフルネスの「マインド」とは、心。心をフルの状態にする……つまり今自分が何を思っているのか?何を感じているのか?に注意を向けることが、マインドフルネスの基本です。
今の瞬間にただ集中して、自分の感覚に気がつくこと。この気づきにだけ焦点を当て、持っている悩みや心配から自由になることがマインドフルネスの目的なんです。
ドゥーイングモードで生き続ける女性たち
マインドフルネスの考え方には、ドゥーイングモードとビーイングモードという分類があります。ドゥーイングモードとは、「意識せずに考え事をしている状態」のこと。
私たちは仕事をしていてもテレビを見ていても、「メールに返信しなきゃ」「お風呂に入らなきゃ」「今週末はどこに行こう?」など色々な考え事をしていますよね。
特に女性は、マルチタスクが得意な生き物。ドラマを楽しみながら洗濯物をたたむ、食事をしながら手帳を見て明日の予定を立てる、なんてことは誰でもやっていますし、逆に言えばそうしないと日々のタスクが山積みになってしまいます。
けれどドゥーイングモードを続けていると、私たちの心はとてもストレスを感じます。考え事をするのは、悩んでいる状態と同じ。考え事があると頭の中ではいつも悩んでしまっていることになり、心が落ち着かず気持ちがささくれ立ちます。
考え事という名の不安や悩みを気がつかないうちに一人で抱え込み、何度も思い返してストレスを受けてしまう、これがドゥーイングモードです。
ビーイングモードになることがマインドフルネスの目的
反対に、今ここに集中してあるがままの自分でいることをビーイングモードと言います。
考え事や嫌な記憶で思い悩む悪循環を断ち切って、今の感覚だけを受け入れるビーイングモード。この状態でいられれば、もし嫌なことを感じてしまっても「今ちょっと嫌なことがあった」と気がつくだけで、クヨクヨと気にしたりしません。
何もなくても思い悩んでしまうドゥーイングモードを抜け出し、嫌なことがあってもそれを客観的に観察してスルーするビーイングモードになることが、マインドフルネスの目的です。
- ドゥーイングモード…意識せずに考え事をして、心に負担をかけている状態
- ビーイングモード…今に集中して、あるがままの自分でいられる状態
女性に嬉しいマインドフルネスの効果
それでは具体的に、マインドフルネスは女性にどういう効果を与えてくれるのでしょうか?
- ストレスが軽減され、本来の力が発揮できる
- 過去への後悔や、未来への心配から自由になる
- 悩み事がなくなり、笑顔が増える
- 心からほがらかになれて、人に優しくできる
- 周囲との人間関係がよくなる
- 負の感情を持ちにくくなり、若々しさにつながる
どんなに美人でもいつも雰囲気がギスギスしていたり、文句ばかり言っていると決して綺麗だと思ってもらえませんよね。そういった心の嫌な部分を消してくれるのが、マインドフルネスなんです。
マインドフルネスの効果を実感できれば、あなたもきっと笑顔美人になれますよ!
マインドフルネス瞑想を日常で行うには?
では、マインドフルネスは具体的にどんなふうに行えばいいのでしょうか?まずおすすめしたいのが、瞑想です。
瞑想と聞くと難しいもの、座禅を組んだりヨガのポーズを決めたりするものだと思ってしまうかもしれません。
けれどマインドフルネス瞑想は、特に何の用意も必要ありません。知識もいりませんし、あなたが好きな場所で好きな時間に行うことができます。
寝ていても歩いていても何か食べていても、スッと瞑想の世界に入っていくことができるんです。
マインドフルネス瞑想のやり方
やり方は数種類ありますが、まずは基本の「呼吸の瞑想」についてです。楽な姿勢をとって、呼吸に注意を向けます。呼気が通る鼻や上下するお腹に意識を集中して、空気の出入りだけを感じます。そうすることで、気持ちが落ち着いてくるはずです。
途中で色々なことを思い出したり、体のどこかが気になったりするかもしれません。
けれどそれを「あ、今このことを思い出した」といって観察してみましょう。考え込み続けさえしなければ、考えが浮かぶことを気にする必要はありません。また呼吸に意識を戻します。
これを初心者のうちは自宅で、10分間くらい続けてみてください。時間は基本的に10分間で続けますが、慣れてくれば場所はどこでだってできるようになります。
- 楽な服装と姿勢でくつろいで、体調がいい時間に10分間行う
- 鼻やお腹を意識して、呼吸を感じる
- 何かを思い出しても深入りせず、呼吸に意識を戻す
慣れてくると、瞑想はいつでもできる
マインドフルネス瞑想で大切なのは、自分の感覚に「気づく」こと。これを応用すれば、食べる瞑想、飲む瞑想、座る瞑想、立つ瞑想、歩く瞑想など、どんどん瞑想の幅が広がっていきます。今していることに集中できれば、食べ物の香りを感じていること、体の一部を動かしていること、体に風を感じることでも瞑想になるんです。
その時にあなたは、あるがままの自分であるビーイングモードになっているはず。
感覚をきちんと感じようとしたら、考え事をしている暇はありません。
のんびりとしているようで集中している、考え過ぎを防ぐことで悩みがなくなりストレスが減る、マインドフルネス瞑想にはそういう働きがあります。
ストレスや心の忙しさを解消することができるマインドフルネスが、女性の味方だという意味が分かっていただけたでしょうか?
マインドフルネスを使って自分の感覚を大事にして、過去や心配事にとらわれない充実した毎日を送りましょう!