綺麗な目は潤っている?
吸い込まれるようなキラキラした瞳、見つめられるとドキッとする輝く目……どうして魅力的な人の目は、あんなに輝いて見えるんでしょうか?「目力があるから」というだけでは説明できない理由が、綺麗な人の目にはあるように見えます。彼女たちがこちらを見ていなくても、その目の美しさははっきり分かるのではないでしょうか。
綺麗な人の目が輝いている理由、それは目の中にある涙に光が反射しているからなんです。つまり目にたっぷりと潤いがあるから、魅力的な目になれるというわけです。
反対に、目が乾いていると疲れてしまって人から見てもショボショボとした印象に。ものが見えにくくて目を細めてしまうと、人相だって悪くなります。こうなると、実際の年齢より老けて見られることも……。こんな状態では、綺麗だとは言えませんね。
目が乾いている状態のことを「ドライアイ」と言います。ここでは魅力的な目になるために、ドライアイになると出てくる症状とその原因、そしてドライアイを改善する方法について詳しく見ていきましょう!
ドライアイで起こる目の不調
もしかして私はドライアイかも……そう思った時は、次のことをチェックしてみてください。
- 目が疲れやすい、疲れるとかすむ
- 目が乾いていると感じる
- 目に不快感がある、ゴロゴロする
- 白目部分が赤くなっている
- 光を見ると眩しく感じる
これらがドライアイの代表的な症状です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
疲れ目・かすみ目
疲れ目とドライアイには密接な関係があります。にわとりが先か卵が先か?のように、目が疲れているとドライアイになるし、ドライアイになると更に目が疲れてしまうんです。
同時にものがかすんで見えるなど、視界に不調が出てきます。これを放っておくと、視力の低下にもつながりかねません。
目の乾き
コンタクトレンズをつけている、エアコンの風にさらされているなど、目が乾く原因は色々。特にソフトコンタクトレンズの人は、ドライアイになる可能性が高いとされています。冬になって空気が乾燥することで、ドライアイになってしまう人も。
ドライアイになると目の乾きが辛くて、10秒間目を開いていることだって難しくなってしまいます。
目の不快感
目がゴロゴロする、かゆくなる、まばたきしにくいほどの不快感がある時は、何かに集中しすぎてまばたきの回数が減っているのかもしれません。まばたきの回数が減ると涙が目の表面に行き渡らなくなるので、角膜や結膜に傷が入ってしまうことがあります。
赤目・充血
目の不快感を感じたら、白目部分が赤くなっていないか注意してみてください。もしドライアイで目の表面である角膜や結膜に傷が入っていると、目が赤くなってしまうことがあるんです。また、目が疲れていると血管が拡張して充血することも。充血が長引いている時には、何らかのウイルスに感染している可能性もあります。
光が眩しい
角膜に傷が入っていると、光を見た時に人よりも眩しく感じることがあるようです。また傷が入っていなくても、ドライアイの特徴として涙の量が減り涙の質が低下するので、光を眩しく感じます。
部屋の電気やパソコンの画面が眩しいと感じる場合は、ドライアイで水晶体のピント合わせがうまくいっていないのかもしれません。
目の不調を改善させるには?
ドライアイのままだと、潤いのある綺麗な目にはなれません。放っておくと時間がたつにつれて、目に傷が入ってしまう危険もあります。症状が重い期間が長く続いている人は、一度眼科に行って相談してみましょう。
コンタクトレンズをやめてオシャレなメガネにしてみる、エアコンの吹き出し口近くには座らないなど、環境を変えることも大切です。目の不調を感じる時は、パソコンやスマホを見つめる時間もできるだけ減らしてみましょう。
また、自分でできるドライアイのケアがあります。
目のマッサージ・ツボ押し
目の周りにはたくさんのツボがあります。目が疲れていると感じたら、周辺をそっとなでるようにマッサージしてみてください。押して気持ちいいと感じるところがあれば、指の腹できゅっと押してみて。一点を押し続けるより、リズミカルに何度か押す方が効果が高いとされています。
目を温める
目を温めることで、目の周辺の血流が改善されて老廃物を押し流すことができます。また涙を保護する油を出す「マイボーム腺」の詰まりを改善できるので、目の表面に涙を定着させる働きがアップします。
ドライアイの改善には、40℃以上の熱で10分以上温めることが効果的。お風呂に入って湯船に浸かりながら、寝る前のリラックスタイムなど、じんわりと気持ちよく感じる程度に温めてみましょう。一緒にツボ押しをすると、更に効果が高まります。
目のストレッチ
いつもパソコンの画面やスマホを凝視していると、目の周辺筋肉がこわばってしまいます。これがドライアイやその他の不調の原因に。いつでも自分でできる眼球体操をして、目のストレッチを行いましょう。
目安は一日に3回。それぞれ5秒間やってみてください。
- 目をぎゅっと強くつぶる
- 目をぱっと見開く
- 目を見開いたまま、まず左右に、次に上下に動かす
目が疲れている人ほど、これをやってみた後にすっきりした感覚を味わえるはずです。
食べものに気をつける
目の疲れを軽減してくれる働きがあるのは、ルテイン、ビタミンAとC、オメガ3系の油などです。
ルテインは紫外線やブルーライトから目を守ってくれる成分で、緑黄色野菜に多く含まれています。
ビタミンAは目の細胞と粘膜の新陳代謝を高めてくれて、ビタミンCは目の疲れや充血に効果的とされています。緑黄色野菜と果物、豆類などに多く含まれています。
オメガ3系の油は、涙の質を高めてくれます。青魚やえごま油に多く含まれています。
これらの食材を食事で多く摂取しながら、暴飲暴食に気をつけ、ジャンクフードや甘いものの摂り過ぎに注意してください。
目薬をさす
目に即効で潤いを与えたいなら、目薬を使いましょう。目薬には色々な種類があるので、朝シャキッとするため、昼間コンタクトに潤いを与えるため、夜に栄養を与えるためにと使い分けを。説明書きをよく読んで、最適なシチュエーションでさすようにしてくださいね。
けれど防腐剤が含まれている目薬だと、涙の安定性を損なう可能性があるので注意が必要です。ドライアイの人は特に、目薬に良くないものが含まれていても涙で薄めて無害化することができません。防腐剤フリーの目薬、できればドライアイ用の目薬を選びましょう。
ドライアイが進行すると、目の乾きや不快感だけでなく結膜炎や角膜炎、視力低下や角膜上皮剥離(角膜がはがれてしまう病気)を引き起こすことがあります。
自分でできるケアをしてもまだ目の乾きが気になる時には、一度眼科で相談してみてくださいね。
男性よりも女性の方がなりやすいとされている、ドライアイ。潤いのあるキラキラした綺麗な目になるために、ドライアイを放っておくことは絶対にやめましょう!