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綺麗に見られるためにも覚えておきたい食事・テーブルマナー

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そもそもマナーって何のため?

ちょっと改まった会食やお呼ばれで気になるテーブルマナー。細かい決まりごとばかりで嫌になっちゃう……という人もいるかもしれません。けれど、好きに美味しく食べたいだけだから自然体でいいじゃない?と思っていると、周囲の人に不快感を与えてしまうことがあるんです。

そもそもテーブルマナーとは、「みんなで美味しく食事をするための気遣い」から生まれたもの。決して、意味のない決まりごとではないんです。食事する相手を、そして同じ場所にいるすべての人を心地よくさせること。何よりもあなたが綺麗に見られるということ。それがテーブルマナーの本質です。

テーブルマナーを守れていないと、あなたがマナーを知らないというだけではすみません。食事相手やお店に対して、失礼なことになります。せっかく食事をするなら楽しく気持ちよくエレガントに。そんな心配りが明文化されたものが、テーブルマナーの基本になっています。

テーブルマナーを守ることであなたが周囲の人から「心配りができる綺麗な人」だと思ってもらえるなら、知らないと損ですよね。そして基本的なことさえ知っていれば、どこに行ってものびのびと食事が楽しめます。エレガントに振る舞うためにここでは、洋食と和食に分けて基本のテーブルマナーについてご説明します。

洋食のテーブルマナー

洋食のテーブルマナーには、フランス式とイギリス式があります。日本で使われているのは主にイギリス式。気をつけておきたいポイントは3つあります。

エスコートを受ける姿勢

洋食のレストランは、基本的にレディーファースト。食事相手やウエイターがエスコートしてくれるので、背筋を伸ばして笑顔で対応しましょう。椅子に座る時は上座に座るか、誰かが椅子を引いてくれるまで待ちます。椅子を引いてもらった場合はお礼を忘れずに。そして椅子に座るのは左側から。帰りに立つ時も左側からです。

ナプキンの使い方

ナプキンで一番とまどうのが、いつ広げたらいいの?ということではないでしょうか。あまりに早くから広げては、料理が待ちきれないような印象を与えてしまいます。ナプキンを広げる正しいタイミングは、自分より目上の人が広げた時、もしくは最初の飲みものが来た時、と覚えておきましょう。

ナプキンは二つ折りにして、輪の部分を自分の側に向けます。こうしておけば、食事中に手が汚れてもナプキンの内側で拭くことができて見た目が綺麗です。食事中に中座する時には軽くたたんで椅子の上に。そして食事が終わったら、少しくしゃくしゃにしてテーブルの上に。見た目が気になってナプキンをたたみたくなるかもしれませんが、食後にナプキンをきちんとたたむのはお店に対して「美味しくなかった」というメッセージになってしまいます。大きくふくらまない程度にくしゃくしゃにして置くのがマナーです。

カトラリーの使い方

カトラリーとは、スプーン・ナイフ・フォークのことです。食事の内容によってたくさん置かれていることがありますが、外側から1つずつ使っていくのが正解。1セットしか置かれていないレストランでは、必ずナイフレストが用意されています。ナイフレストの使い方は簡単。一皿食べ終わるたびに、ナイフの歯を内側にして右に、フォークは背を下にして左に置くだけです。

スープはスプーンを使って手前から奥にすくい、横側に口をつけて飲みます。この時、使っていない方の手はテーブルの上に。肉や魚は、ナイフを右手、フォークを左手に持って切り分けながら食べましょう。音を立てないように使うのがマナー。また、カトラリーを落としてしまった時は自分で拾わず、ウエイターに新しいものをもらうようにしましょう。

レストランでの振る舞い

日本だと少し面食らってしまうかもしれませんが、欧米では入店の際にあいさつをするのが一般的です。大声である必要はないので、お店の人から「いらっしゃいませ」と声をかけられたら「こんにちは」など返事をするようにしましょう。

食事中に気をつけてほしいのが、髪を触ることです。これは相手に不潔な印象を与えてしまい、決して上品だといえません。手で押さえなくていい髪型にしていくことも、マナーの1つです。

また洋食では、食器を手に持って食べることはマナー違反。持ち手がある食器だけ、手に持っていいとされています。ティーカップやスープカップ以外には触れないようにしましょう。

和食のテーブルマナー

日本人でも意外と知らないことの多い和食のテーブルマナー。これらをきちんと実践すると、相手に凛とした印象を与えることができます。

女性は一歩譲る心を持つ

洋食のレストランはレディーファーストですが、和食では女性が男性に対して「譲る心」を見せることがマナー。和室に入る場合は男性に先に入ってもらって、そのまま上座に座ってもらいましょう。ここでは、エスコートがないといって不愉快に思う必要はありません。相手に譲って男性を立てることが、日本における基本的な女性のたしなみ。これを自然とできるようになれば、上品な印象を与えることができます。

箸の使い方

和食で一番大切なのは、箸の使い方です。まず、箸を取り上げる時には両手を使いましょう。置く時も必ず両手で。ただ、お椀ものをいただく時はお椀を先に持つため、片手で箸を取り上げていいとされています。

箸を使う時に綺麗に見えるコツは、箸を汚さないこと。使う目安は箸の先から3センチまでです。それ以上が汚れてしまうと、食べ方が汚い印象になってしまいます。これが案外難しいので、日頃から気をつけて練習するようにしましょう。また、食べている途中の「ねぶり箸(箸をなめる)」「迷い箸(どれを取るか迷う)」などはマナー違反。これらの行為をまとめて「嫌い箸」と呼びます。無意識に嫌い箸をやってしまわないよう、気をつけてください。

そして途中で箸を置くなら、必ず箸置きに。箸置きがない場合は箸袋に置きます。これは食事の終わりも同じです。

懐紙の使い方

和食の席で「こういう席に慣れている」と思ってもらえるポイントは、懐紙を使うことです。懐紙とは、よく和菓子の下に敷かれている薄く白い紙のこと。和食において懐紙をおしぼりやティッシュの代わりに使うと、とても上品なイメージになります。

懐紙は手や指先を拭く以外にも、魚の骨を包んで捨てたり、口元をぬぐったり、箸を汚してしまった時に拭き取ったりとオールマイティーに使えます。綺麗に和食を食べるために、ぜひ使えるようにしておきましょう。懐紙は専用のケースに入れて、人からは見えないポケットや和服の胸元に入れておくのがマナー。ハンカチを使うよりイメージアップできますよ。使った懐紙は、持ち帰るのを忘れずに。 

和室での振る舞い

和室では正座をします。ですので座りにくいタイトスカートや、正座すると膝が見えてしまう長さのスカートはふさわしくありません。また目上の人や年配の人が同席する場合は、華美な服装は好まれません。必ず和服を着なければいけないということはありませんが、場にふさわしい控えめな色合いのワンピースなどが無難です。 

そして和室の中で移動する時は、「膝行(しっこう)」と呼ばれる動き方が基本。むやみに立ち上がってホコリを立てないために、少しの距離ならひざで移動しましょう。両手で軽く拳を作って、左右で体を支えるとスムーズに動けます。そして和室では、敷居や畳のヘリを踏まないように注意してください。

座布団の扱いに戸惑う人は、洋食における椅子と同じだと覚えておきましょう。勧められるまで着席しない、挨拶の時は座らない、姿勢正しく座る、などが椅子と座布団のマナー。それに加えて座布団で気をつけたいのは、踏まない、裏返さない、の2点。これだけでも動きがエレガントに見えます。 

会話のマナー

食事のマナーは、テーブルマナーだけではありません。全体の振る舞い、会話にもマナーがあります。これは洋食でも和食でも共通です。

なんといっても一番大事なことは、食事を楽しむこと。食事中は笑顔を絶やさずにいましょう。大声で笑うことはマナー違反ですが、顔にはいつも笑みを浮かべて楽しい時間を過ごしていることを周囲に知らせましょう。

そのためには、話題選びにも注意が必要です。避けた方がいいのは、「政治」「宗教」「お金」「病気」の話題。もともとデリケートな話題なので、気軽に話せる内容ではありませんよね。特に食事中は避けるようにしましょう。噂話やゴシップも、食事の席では控えめに。

また、自分の話ばかりすることもタブーです。できるだけ聞き役に回り、相手の話に適度に相槌をうつ、話している人の目を見て聞くなどの振る舞いが、女性の上品さを際立たせてくれます。

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