生理痛はどうして起こるの?生理痛の仕組み
生理痛は人と比べることができないので、どんなに痛くても耐えてしまっていませんか?また「毎月薬を飲みたくはない」「仕事を休むわけにはいかない」なんて、ただじっと痛みを我慢している人も多いことでしょう。
毎月つらい生理痛、一体どれくらいの女性が苦しんでいるの?そもそも生理痛が起こる仕組みって?こんな疑問に答えながら、根本から生理痛をなくしていくために何ができるのかを考えてみましょう!
生理痛で苦しんでいる女性の割合
ユニ・チャームが2017年8月、女性4949人に聞いた「女性の体に関するアンケート」では、「生理痛を感じることがある」女性が全体の88%、その中で「腹部に痛みを感じる」という女性は91.1%にのぼります。
生理痛が悪化!?生理痛の原因と緩和する方法-生理用品のソフィ
多くの女性が苦しんでいることから、生理痛はあって当たり前で耐えるべきものとされる風潮があります。けれど、あなたの心がけや行動で毎月の生理痛を軽くすることができるんです。
生理痛の仕組み
子宮が収縮して経血が押し出されることによって、始まる生理。この時の収縮で痛みが起こるのは仕方がないですが、痛みの程度は体調によって変わります。
我慢できないほど痛いという人は「機能性月経困難症」と呼ばれます。ひどい生理痛はただ本人が痛いだけではなく、子宮と卵巣に負担をかけることに……。
機能性月経困難症の人は、骨盤内がうっ血していたり全身が血行不良であることが多いんです。つまり、血流の悪さが生理痛をひどくしているということ。血行が良ければ、今よりも生理痛が軽くなる可能性があります。
それでは、血行を良くして血流を改善するにはどうすればいいのでしょうか?
温活すると生理痛が楽になる?
「温活」という言葉を目にしたことはありませんか?温活とは、日頃から体を温める意識を持って行動し、冷え性・生理痛・肌荒れ・ダイエット・不妊など女性の悩みを解決しよう!という考え方。
体を温めることで、
- 免疫力が上がって感染症予防になる
- 生理痛が軽くなる
- 月経周期が整う
- 代謝が活発になって、脂肪燃焼効果が期待できる
と言われています。もしかして冷え性かも……?と思っているなら、ぜひ始めてほしい体ケアです。
女性の体は冷えやすい
女性は男性より、平熱が約0.3~0.5℃低いとされています。それなのにオフィスの空調は背広姿の男性向けに設定されていて、女性が体を冷やしやすい環境がたくさん。
他にも女性の体の冷えの原因は、
- 筋肉が少ないため、熱を生み出すことができない
- 食べ物を減らすダイエットで、熱を生み出せなくなる
- 体を締め付ける下着によって血行不良になる
- 肩や腕、脚を見せるファッション
などが挙げられます。
この女性特有の「冷え」が、生理不順と生理痛の一因です。温活で生理痛を撃退するためには、下腹部を温めることが効果的だとされています!
お腹を温めると……
お腹を温めると、まず内臓の温度が下がりにくくなります。そうすると今まで内臓の温度をキープするために使われていた血流が体の末端に行き渡る余裕ができ、末端冷え性がやわらぎます。
またダイレクトにお腹や骨盤を温めることで、患部の血行を良くして生理痛が軽減できます。これは生理中に限ったことではなく、生理前後にも効果が。生理痛の予防にも、温活は非常に効果的なんです。
お腹を温めるための温活
それでは、お腹を温めるためにはどういうことができるでしょうか?カイロを貼る、よもぎ蒸しに行く、ファッションに気をつけるなどを思い浮かべるかもしれませんね。
ここでは、中でもより効果があるとされる3つをご紹介します。
食事、飲み物に気をつける
体の冷えを作る一因は栄養不足。特に朝食は、一日の始まりに体温を上げる作用があります。ダイエット中でも朝ご飯は抜かず、体を温める野菜スープなどを取り入れて。旬の野菜を使えば、より体を温めることができます。
体を温める食材は、生姜・にんにく・唐辛子などの香辛料から「地面の下にできる野菜」など。大根やかぼちゃなどがそれに当たります。そして味噌やしょう油といった発酵食品も、体を温める効果が高いとされています。
そして日中は、できるだけ冷たい飲み物は飲まないようにしましょう。ホットドリンクにするか白湯を持ち歩けば、お腹の中から冷えを防いでくれます。
お風呂に入る
体を温めて血流を促すには、やっぱりお風呂が一番です。日頃から湯船に浸かって毎晩体を温めるクセをつけましょう。
生理中にお風呂に入ると雑菌が入ってしまう、と考える人もいます。けれどこれは昔の考え方。現代のお風呂なら清潔なので、湯船に入っても膣内に雑菌が入る可能性は低いです。生理痛がつらい時こそ体を温め、湯船でゆったりリラックスしましょう。
けれどお風呂に入ることで一気に血行が良くなるので、一時的に経血量が増えたり生理痛がひどくなる側面もあります。あくまで無理はせず、本当に痛みがひどい数時間は避けた方が無難です。足湯で体を温めるなど工夫して。
生理中に無理して湯船に浸かろうとするより、日頃からお風呂で体を温める意識を持つことが重要です。
腹巻をする
お腹の冷えを予防して体温を上げるには、腹巻をすることが有効です。
腹巻の素材は、
- 綿
- ポリエステル
- シルク
- ウール
などから選ぶことができます。
お手頃価格で選ぶなら綿かポリエステル、肌触りの良さならシルク、温め機能を重要視するならウールがおすすめ。体調や気温によって使い分けてもいいですね。
冬の低気温はもちろん夏の冷房冷えからも内臓を守ってくれるので、冷えやすい女性の体を一年中助けてくれます。
温活の流行から、腹巻も服のラインに響かない薄手のもの、デザインが可愛いファッショナブルなものがたくさん販売されています。好きな柄の腹巻をしていれば、気分も上がりますよね。ぜひお気に入りの一枚を見つけてみてください!