綺麗な人は色が白い?!
昔からある慣用句で「色の白いは七難(しちなん)隠す」って、聞いたことはありませんか?この言葉は「女性の肌が白いのは、少しくらい醜くても美しく見せる」(広辞苑第六版)という意味です。
ここで言う七難とは、顔立ち、性格、生活、老い、運、色気、品のこと。色さえ白ければこれだけ欠点が隠せるというのは、いかに古来から女性の色白さが重要視されていたのかが分かります。肌の色が白いことで清潔感が感じられ、肌が若々しくハリがあって見えることによって、女性らしく品良く、心根が純真かつ運がいいとまで考えられてしまうんです。
現代では世代や流行によって多少の違いはありますが、色の白い人には清潔感が感じられ、品良く見えることに変わりありません。綺麗な人だと思われたいなら、色の白さは欠かせないんですね。
それでは、今よりも色が白くなるためにはどういうことに気をつけたらいいのでしょうか? ここでは、色白になるために毎日できるケアを考えていきましょう!
美白ラインのスキンケアを使う
肌を白くする効果があるとされているのは、ビタミンC誘導体、アルブチン、プラセンタエキス、トラネキサム酸など。これらは「美白有効成分」と呼ばれています。
厚生労働省が認可しているこれらの成分を含むスキンケア商品は、化粧品メーカーが「美白ライン」として売り出しているものです。
使うとすぐに色白になるほどの即効性はありませんが、メラニンの生成を抑えて日焼けによるしみ・そばかすを防ぐ効果が期待できます。即効性はなくても、使わないともったいない「美白有効成分」たち。色白は一日にしてならず、ということを心に留めながら使っていきましょう。
紫外線予防は、いつから何をするべき?
色白になりたいなら、とにかく大事なのは徹底的に日に焼かないことです。そのためには、紫外線を避けることがなにより重要。
紫外線といえば夏に降り注ぐもの、というイメージがあるかもしれません。けれど実は、紫外線が地上に降り注ぐピークは5月から始まっています。
紫外線には二種類あって、5月に多いのはUV-A波と呼ばれるものです。
UV-B波は大部分をオゾン層で吸収されますが、ピークはイメージ通り7~8月。一方でオゾン層で吸収されずダイレクトに届いてしまうUV-A波は、3月から増え始め、5月には肌に影響を与えるほどになり、9月まで続きます。地域差はありますが、5月から9月まで気を抜くことはできません。
気象庁| 日最大UVインデックス(推定値)の月別累年平均値グラフ
紫外線予防のために使うべきアイテムは
- 帽子
- 日傘
- アームカバー
- 日焼け止めクリーム
の4つです。UVカット効果のある生地を使った帽子や日傘、アームカバーは欠かさずに活用しましょう。
そしてもし紫外線を浴びてしまっても肌をガードできるように、日焼け止めクリームを忘れずに塗っておきましょう。
日焼け止めの成分と選び方
日焼け止めは、SPFの数値が高くてPAの+表記が多いほど効果が高いということはもう常識ですね。 例をあげると「SPF50以上、PA+++以上」なら、夏の海に行くときでも日焼け止め効果が期待できます。
けれど肌質によっては、日焼け止めを使うと肌荒れしてしまうことも……。それは、日焼け止めに含まれている成分に原因があります。肌荒れしない日焼け止めを選ぶためには、日焼け止めに含まれる代表的な2つの成分について知っておきましょう。
紫外線吸収剤
紫外線吸収剤は、肌の上で紫外線を吸収する成分で、基本的に化学合成されたもの。だから紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めは「ノンケミカル」と呼ばれていて、自然派で肌に優しいとされています。つまり紫外線吸収剤が含まれていると、肌には負担が大きいということです。
敏感肌などで日焼け止めで肌荒れしてしまう人は、「紫外線吸収剤不使用・ノンケミカル」と書かれた日焼け止めを選びましょう。
けれど紫外線吸収剤を使った日焼け止めは白浮きしにくく、使用感がサラサラなので根強い人気があります。また、汗で流れにくい上に強力なので、日焼け止めの効果が高くなります。だから多くの日焼け止めには、紫外線吸収剤が使われているんです。
紫外線散乱剤
紫外線吸収剤が肌の上で紫外線を吸収するのと反対に、紫外線散乱剤は、肌の上から紫外線を弾き飛ばします。こちらの方が肌に優しく日焼けを予防できるのですが、これだけでは使用感がキシんだり白浮きしたり、汗に流れやすいためあまり日焼け止め効果が長続きしません。
こういった理由から、紫外線散乱剤は肌には優しいけど敬遠されがち。けれど肌への刺激が少ないので、毎日使うならこちらがおすすめです。
「紫外線散乱剤を使っています」と書かれた商品はないので、「紫外線吸収剤を使っていません」と書かれたノンケミカル商品を選びましょう。
日焼け止めの選び方は?
日焼け止めの選び方は好みですが、テカりたくなくて使用感がサラサラなものを求めすぎると、紫外線吸収剤が多く使われている商品になります。肌への負担を考えると、注意が必要です。
塗り直しは面倒かもしれませんが、肌のことを考えるなら「紫外線吸収剤不使用・ノンケミカル」の日焼け止めを使いましょう。
けれどどうしても塗り直しができない、強い紫外線を浴びてしまうような日には、紫外線吸収剤を使っているからこそ効果が強い日焼け止めを選ぶのも賢い方法です。
あなたの肌の弱さと、シチュエーションに合わせて使い分けてください。
顔剃りをして肌の透明感アップ!
肌の色は白いのに、なんだかくすんで見える……そういう悩みを持っている人はいませんか?もしあなたがくすみを気にしているなら、顔剃りは欠かさずやってください!
私たちの顔に必ずある「産毛」、細いので日頃は気になりませんが、実は肌のくすみの原因になっているんです。
いくら細い毛とはいえ、黒~茶色が肌にある状態は見た目の白さを奪ってしまうんですね。これを取り除くことで、肌色を白く見せる作用が期待できます。
また、肌表面に産毛があると、ファンデーションを弾いてしまうことがあります。これはスキンケアでも同じこと。スキンケアが肌から弾かれてしまって吸収されない、ファンデーションがうまくのらない、こういった悩みも顔剃りをすることで改善できるかもしれません。
顔剃りをすると肌表面の透明感が増して、いっそう色が白く見えます。やらないと損!な肌ケアの代表です。
けれど顔剃りは、やり過ぎては肌荒れを招いてしまいます。肌の調子がいい時を選んで、月に2回程度を目安にしてください。顔剃りの注意点は、
- 肌の調子がいい、生理後などに行う
- 肌に刺激を与えすぎないように。電気シェーバーを使っても可能
- 顔剃りをした後は、いつもより保湿をしっかりと
などです。肌に透明感を出して色白さを増すためにも、月に数回、肌をいたわりながら行ってみてくださいね。