綺麗になりたいなら「痩せすぎ」に気をつけよう!
綺麗になるにはまずダイエット!と考える人が多いです。けれどフランスでは、女性の痩せすぎが深刻な問題になっています。パリコレに出ているモデルたちはとても痩せていますが、あれでは健康的でないと国が判断したのです。
「痩せすぎモデル」の活動と雇用禁止、仏下院が法案可決 | ロイター
結果的にフランスでは2015年以降、国際指標であるBMI(体格指数)が18以上ないとモデルとして採用されないことが決定しました。
BMIを求める計算式は、
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
です。この結果の数値が18.5未満だと「痩せ」、18.5以上は「普通」、25以上は「肥満」です。あなたはどうでしたか?
体重50kg、身長160cmであれば、BMI=50÷1.6÷1.6=19.5 となります。
十分に「痩せ」や「普通」なのに、もっともっと痩せなきゃ!と焦っていませんか?
確かに日本でも、テレビに出ている人はとても痩せていますね。彼女たちを見て焦ってしまう気持ちは分かります。けれど彼女たちは、容姿を売りにする芸能人です。痩せていても健康でいられるよう、厳しく体調管理をしているでしょう。
いくら痩せていても外見が病的だったら、綺麗さからは遠くなってしまいます。
私たちがダイエットをする時も、健康を損なわず綺麗になれるよう気をつけたいものですね。
では、健康的なダイエットについて考えてみましょう!
ダイエットには運動が大事!効果的な運動って?
食事制限だけでダイエットをすると、貧血や生理不順など健康被害が出てしまいます。まずは体を引き締めて余分な脂肪を落とすために、脂肪を燃焼させる運動から始めましょう。
とは言っても、運動し慣れていない人が急にランニングを始めるとケガをしてしまうかもしれません。初心者でも手軽に始められる運動として、次の3つをおすすめします。
1日に20分程度の軽いウォーキング
ウォーキングは体力がない人もできる上に、カロリーをしっかり消費してくれます。脂肪燃焼の効果が出るのは、運動を始めてから20分くらいからだと言われています。姿勢よく軽く大股の早歩きで、1日のうちに20分です。これなら一駅分歩いてみたり、バスを使わずに通勤することで達成できるのではないでしょうか?
休みの日に散歩をするのも、立派なウォーキングです。街や公園を、楽しみながら歩いてみましょう。
家でできる筋トレ
筋トレと聞くと「きついもの」だと思ってしまうかもしれません。けれどこれも、続けていくうちに筋肉がついてどんどん楽になります。まずは1日に数回から始めてみましょう!
効率的に筋トレしたい人におすすめなのが、スクワットです。太ももの筋肉はとても大きいので、そこを使うことによって得られる運動効果は絶大です。スクワットをしっかり3回すると、腹筋を100回した時と同じくらいの運動効果だと言われています。
無理をせずにゆっくり、自分にできる範囲でがんばってみましょう。
慣れてきたらウォーキングと筋トレを組み合わせた階段登りにチャレンジしてみると、相乗効果が得られます。
お風呂あがりのストレッチ
ストレッチをすれば体の血行がよくなり、むくみが取れて体のラインがすっきりします。女性の敵である冷えの解消にも効果的です。
お風呂あがりにストレッチをすれば、筋肉が温まっていて伸びやすいので効果が増します。特に意識したいのが、股関節のストレッチ。筋トレ同様、大きな筋肉に働きかけることで効率よく血行を促進することができます。
私は体が固いからストレッチは無理……と悲観することはありません。ストレッチは自分ができる範囲で筋肉を伸ばすことを、毎日5分程度行うだけでいいのです。
一ヶ月ほど行えば、伸ばせる範囲が少しずつ広がっていることを実感して達成感を味わうことができますよ!
ストレッチをして体を伸ばす快感に目覚めたら、ヨガやピラティスを始めてみてもいいですね。痩せてもガリガリになることなく、女性らしいしなやかなラインを保つことができます。
食事に気をつけて、健康的にダイエット!
運動習慣を身につければ筋肉量が増え、基礎代謝が高い体になれます。ダイエットの成功には、代謝を上げて脂肪がつきにくい体を作ることが不可欠です。
それから食事について意識してみましょう。最初に食事制限を始めるより体作りからおすすめしたのは、ダイエットの効率をよくするためです。体が健康になっているので、健康被害も出にくくなります。
栄養バランスに気をつけましょう
ダイエットで大事なのは、バランスのいい食事です。重要なのは食物繊維・質のいいたんぱく質・炭水化物をきちんと1日3回食べること。ダイエットしたいからといって、食事を抜くことはやめましょう。体が飢餓状態だと判断して、脂肪を溜め込む体になってしまいます。
食物繊維を摂るのに最適なのが、野菜・きのこ類・ところてんなど海藻類です。そしてたんぱく質は、質のよさが重要。鶏のササミや上質なチーズを食べましょう。ただしチーズは、カロリーを摂り過ぎないように注意が必要です。
炭水化物は敵?味方?
最近は「糖質制限ダイエット」で、炭水化物は悪者にされがちです。けれど炭水化物も、体のためにはなくてはならないもの。あまりに不足すると低血糖になり、エネルギー不足で倒れてしまうことがあります。
炭水化物のとりすぎが心配な人は、夕食では控えめにするなど工夫しましょう。そもそも炭水化物がよくないと言われるのは、食べてすぐ血糖値が急に上がってインシュリンが大量に放出されるからです。インシュリンが多いと、脂肪増加の原因になります。だから炭水化物は嫌われているのです。
けれど白米・食パンを玄米・ライ麦パンに変えれば、血糖値の急な上昇を抑えることができます。これなら、インシュリンによる脂肪増加を防ぐことができて安心です。
全ての栄養素をバランスよく摂ってこそ、人間の体は健康でいられるということを忘れずにいましょう。その上で運動習慣をつけて、過度なカロリー摂取に気をつけていれば、健康的にダイエットをすることができます。