トリートメント・リンス・コンディショナーの違いって?
シャンプーの後に使って髪を綺麗にするものといえば、トリートメント・リンス・コンディショナーが思い浮かびますね。あなたはこれらのうち、どれを使っていますか?そして、使っているものの効果をちゃんと分かっていますか?
そもそもこの3種類はどう違うのでしょうか。違いを知って上手に使い分ければ、今までより髪にツヤを出すことができますよ。
リンス
リンスはシャンプーの後に使うものとして代表的ですが、最近名前を聞かなくなってきたと思いませんか?実はリンスは、コンディショナーとほとんど同じものなんです。効果としては、
- 髪の表面を油分で保護する
- 枝毛・切れ毛を防ぐ
- 水分の蒸発を防いで、ツヤを出す
- シャンプーでアルカリ性になった髪を弱酸性に戻す
の4つ。髪の表面を保護して、髪が傷むのを防いでくれます。
コンディショナー
コンディショナーの効果は、リンスとほとんど同じ。ではどうして名前が違うのかというと、コンディショナーの方が「髪の保護」の面で優れているからです。これは、シャンプーの進化に関係があります。
このごろのシャンプーは髪に優しい商品が多いため、シャンプーすることで髪がアルカリ性になることが減ってきています。だからリンスでは重要視されていた「髪を弱酸性に戻す」効果が必要なくなって、コンディショナーではより髪に艶を出す効果が重要視されているんです。
つまりリンスとコンディショナーは、時代によって変化しただけで中身は同じもの。今どちらかを選ぶなら、より髪を守ってくれるコンディショナーの方がいいでしょう。
けれど石鹸シャンプーを使っていると髪がアルカリ性になりやすいので、リンスが必要です。
トリートメント
トリートメントは、リンスとコンディショナーとは大きな違いがあります。一番の特徴は、髪の内部にまで作用すること。
トリートメントの効果は、
- 髪の内部に浸透して、栄養を与える
- 髪の傷みを補修する
- 髪の質感をコントロールする
の3つです。髪が傷んでいると感じる時、パーマやカラーリングをした時などに使うと髪のダメージをケアすることができます。髪が広がりやすい、手触りがゴワゴワしているといった悩みにも効果的。
両方使う時の順番は?
コンディショナーもしくはリンスとトリートメントは、毎日両方を使う必要はありません。けれどダメージが気になっている時、スペシャルケアで髪をより綺麗にしたい時には、ダブルで使うと効果が高まります。
使う時の順番は、それぞれの特徴を考えるとトリートメント→コンディショナーが正解。
先にコンディショナーを使ってしまうと髪を油分でコーティングしてしまって、トリートメントが染み込みません。まずトリートメントで髪に栄養成分を与えてから、コンディショナーで閉じ込める。両方使うなら、これが正しい順番です。
それぞれの効果的な使い方って?
リンス・コンディショナーとトリートメントの効果には違いがあるということが、分かっていただけましたか?次は、それぞれの効果的な使い方についてです。
トリートメントの効果的な使い方
トリートメントを使う前には、シャンプーのすすぎを念入りに。泡がついていた時間の3倍の時間を使って、ぬるま湯でシャンプーの成分を落としましょう。そして髪をそっと絞り、水気を減らします。余裕があれば、ここで一度タオルドライをするとトリートメントがよく浸透します。
トリートメントは、肌につくと肌荒れの原因になります。頭皮やおでこにつけないように注意して、毛先を中心につけます。ただ、あまり毛先をこすり合わせると髪にダメージを与えてしまうので注意。揉み込むより、軽く叩き込むイメージで。
そして、トリートメントはすぐに洗い流さないようにしてください。目安としては5~10分程度。この間に、髪に成分がじっくり浸透します。この間にタオルを巻いておくと、より効果的です。
充分に時間をおいたら、しっかりとすすぎましょう。トリートメントは髪の内部に浸透する成分なので、髪に残しておく必要はありません。肌についてしまわないためにも、すすぎはしっかりと。
リンスとコンディショナーの効果的な使い方
お風呂の中でトリートメントをしたら、栄養を閉じ込めるためにリンスかコンディショナーを使いましょう。
だいたいの使い方はトリートメントと同じです。水気をしっかり減らしてから、毛先を中心に。そしてコンディショナーでは、時間をおく必要はありません。成分が髪に浸透するものではないので、表面に一度つけば役割を果たしてくれます。
すすぎをしっかりするのもトリートメントと同じ。成分を髪に残していると、頭皮トラブルを起こしかねません。
アウトバストリートメントも使ってみましょう
トリートメントには、アウトバストリートメントといってお風呂上がりに使うものもあります。お風呂の中でトリートメントを使うと肌についてしまう人、ドライヤーの熱風で髪が傷みやすい人におすすめ。
髪が触れる部分が肌荒れしている人は、お風呂の中ではすすぎに専念して、お風呂上がりに髪のケアをするのも賢いやり方だと言えるでしょう。
アウトバストリートメントは洗い流さないタイプで、コンディショナーの役割を兼ねているものも多くあります。タオルドライの後、ドライヤーの前に使うことが一般的です。もし髪が広がりやすい場合は、ドライヤーの後にもつけておくとまとまりがよくなりますよ。
特に髪を綺麗にしたい日はシャンプーの後にトリートメントとコンディショナー、お風呂上がりにアウトバストリートメント、という使い方をすれば髪がツヤめきます!