綺麗な手ってどういう手?
「手には年齢が出る」と聞いたことはありませんか?
「美魔女」なんて言葉があるように、見た目がいつまでも若々しく年齢を感じさせない女性が増えてきていますね。確かに顔や体つきは、メイクやエクササイズで努力すれば若く保つことができます。
けれど顔の肌ケアは行っていても、手の甲に同じだけ時間をかけてケアしているという人は少ないでしょう。
それでいて、服で隠すことができないのが手の甲。だからこそ、「手には年齢が出る」と言われているんです。
手の甲が白くツヤツヤであることが、綺麗な手の条件。けれど、なぜか血管が青く浮き出ていて老けて見える、手の甲や手首にぽっこりと骨が出てきてしまった、と悩んでいる人も多いようです。
ここでは手の甲が綺麗になるために、手に浮き出る血管と骨について、原因と対策を考えていきましょう!
手の甲に血管や骨が浮き出る原因
どうして手の甲に、血管や骨が浮き出てしまうんでしょうか。これにはいくつかの原因が考えられます。人によっては原因が1つではないかもしれません。あなたはいくつ当てはまりますか?
皮下脂肪が少ない
手の甲はもともと、誰でも皮下脂肪が少ない場所です。特に痩せている人は、手の甲に皮下脂肪がほとんどなくて骨と肌の距離が近い傾向に。そうすると一定の太さがある血管をしっかり覆うことができずに、手の甲から血管が浮き出てしまうことになります。
手に浮き出るのは主に静脈です。だから青く目立って見えます。
遺伝
手の甲に血管が浮き出るのは、体質による点が大きいとされています。その体質は遺伝すると言われていて、もしあなたの母親が手に血管が浮き出ているなら、子どもであるあなたも同じ体質を持っている可能性が高くなります。
加齢
加齢に従って、体は老化していきます。それは肌も血管も同じこと。肌は老化で弾力を失って薄くなるのに対して、血管は柔軟性を失って太く固くなります。合わせて考えると、歳を取るにしたがって手の甲に血管が浮き出てくるのは仕方のないことかもしれません。
血液の流れが悪い
体が冷えていたり水分不足だったりすると、ドロドロ血液と呼ばれる流れにくい血流になります。血流が悪いと血が滞って血管が太くなるので、手の甲の血管が目立ちやすくなってしまうというわけです。
心臓病
手の甲に血管が浮き出ている場合に、病気が隠れていることがあります。それは心臓病。心臓へと血液が戻る働きが鈍ると、血管内に血液が滞ることで血管が太くなるからです。
けれどもともと末端である手からは、心臓へ血液を戻す働きは鈍りがち。
手の甲に浮き出る血管が病気のせいか他の原因のせいか見極めるには、次のことをチェックしてください。
- 血管が浮き出ている場所に痛みがある
- 手を下からゆっくりと心臓より高い位置に上げても、血管が浮き出たまま
この2つのどちらかが当てはまるなら、何らかの心臓の病気のサインかもしれません。必ず循環器外科、血液外科などにかかって相談しましょう。
若い女性に多い「ガングリオン」
今までは、主に血管が手の甲に浮き出てくる原因についてご紹介してきました。けれど手の甲に骨が出てくる原因は、これらとは性質が違います。
手の甲に出てくる骨は、ガングリオンと呼ばれるもの。硬かったり柔らかかったり、大きさも人によって変わります。手首にできる人もいます。
ガングリオンができてしまう原因は、はっきり分かっていません。関節周辺の細胞に何らかの異変が起こって粘液が袋状にたまっている状態で、痛みがなければ放置してもかまわないようです。
けれどまず放置して問題がないかを確かめるために、形成外科で相談してみることをおすすめします。
手の甲の血管を目立たなくするには
手の甲に血管が浮き出てくることを、医学的には「ハンドベイン」と呼んでいます。
血管にレーザー治療をすることで改善できる症状ですが、美容目的の手術なので保険が効かない上に、専用の手袋をはめ続けるため不自由を感じる期間が発生します。
病気じゃないなら、できればセルフケアで手の血管を目立たなくしたい……と思う人がほとんどですよね。
それでは、手の血管を目立たなくするテクニックについてお伝えします!
肌を綺麗に保つ
歳を取るのは仕方がないとは言え、肌はいつまでも老化させずに綺麗に保っておきたいですよね。若いのに手の甲だけ老けている、なんてことのないように肌ケアを行っていきましょう。
手の甲の肌を綺麗に保つには、保湿が一番。保湿して肌がもっちりしていれば、血管が浮き出ることも少なくなります。
紫外線対策をする
肌の老化を招く大きな原因は、紫外線。手の甲にも忘れずに紫外線対策を行うことで、肌の衰えを防止することができます!
手の甲に日焼け止めを塗ることはもちろん、紫外線防止効果のある手袋を使うことで手の甲を紫外線から守ってあげてください。
手のブラブラ運動
手の甲に血管が浮き出ている状態は、血管で血が滞っているサイン。血の流れをスムーズにするために、手首から先をブラブラと振ってみましょう。
できれば心臓より高い位置で振ると効果的です。即効性があるので、気になった時にいつでも行うクセをつけて。
手の血行と、腕の血流を良くする
手の血行を良くするには、心臓より上に上げることが一番です。手首を動かすことが不自然になってしまう状況なら、さりげなく手を上に持っていくだけでも手の血行は良くなります。
しっかりブラブラ運動をしたら、手はなるべく温めるように。冷えていると血行が悪くなってしまいます。
そして手の血行を良くしたら、流れを滞らせないために上半身全体の血流にも注意を払いましょう。特に手の甲とダイレクトにつながっている腕をマッサージすることで、更に手の甲の血液が流れやすくなります。
ガングリオンをなくすには?
痛みがなく、病院でも問題がないと言われがちなガングリオン。けれど見た目の点から、なくしてしまいたいと思う人が多いはずです。
ガングリオンをなくすには、病院にかかる必要があります。注射針で内容物を吸い出す治療が一般的で、押し潰してなくす治療法もあります。
ただ、一度吸い出してもまた溜まってしまうことが多いため気長に治療することが必要です。
何度も再発するようなら、根になっている部分ごと摘出する手術を行います。それでもガングリオンは発生原因が分からないため、再発の可能性はあります。