電車の中での化粧直しは下品に見える?
電車の中での化粧直し、「女性として品がない」「やめてほしい」とよく話題になっていますよね。確かに電車の中で開けっぴろげに化粧を直している女性を見ると、同性として恥ずかしくなってしまいます。けれどもしかして時間がないお出かけの時など、「少しくらいならいいだろう」と思って化粧直しをしていませんか?
出かける前にきちんとメイクができなかったり、汗をかいてメイク崩れが気になることもあると思いますが、電車の中での化粧直しは下品に見えるのでやめましょう。人に不快な思いをさせている人は、決して綺麗には見えません。
特に気をつけたいのは、次の2点です。
1 粉や匂いが出るものはタブー
公共の場でのマナーとして、人を不快な気分にさせないことが前提です。電車の中での化粧直しで一番人に迷惑をかけてしまうのは、粉と匂い。
例えばコンパクトを出してパウダーをはたくと、粉が飛んで人の服を汚してしまうかもしれません。また香水やヘアスプレーは、その匂いが苦手な人の気分を悪くさせてしまいます。粉や匂いが出るものを、公共の場で使うことは絶対にやめましょう。
2 体に何かを塗る行為は下品に見える
その昔外国では、人前で口紅を塗るのは売春婦だけだったそうです。そのイメージを持っている年配の方からは、人前でリップクリームを塗ることすら批判されがち。人がどういうイメージを持っているか分からないので、公共の場である電車の中でリップメイクを直すのはやめましょう。
ハンドクリームなど急いで塗りたい場合もあるかと思いますが、人前で自分の肌をじっくり触ること自体が下品に見られることがあると知っておいてください。
電車の中でセーフなのはどこまで?
そうはいっても、電車の中で軽くメイクを整えたくなることってありますよね。けれど品がないとは思われたくない……いったい、電車の中ではどこまでの化粧直しがセーフなのでしょうか?
電車の中ではコンパクトを開くこと自体が、粉や匂いを回りに振りまくことになります。電車で自分のメイクを確認したくなった時のために、手鏡を持つようにしましょう。そして化粧直しはあくまで化粧室で、が基本。電車の中では手鏡で確認するだけにして、いっさい化粧直しをしない、と決めておきましょう。
けれどすぐに整えないと不自然なことなら、電車の中で整えても大丈夫だと考えられます。例えば汗をかいてしまったら、ハンカチで拭くことは自然ですよね。髪が乱れてしまったら手で押さえる、目にゴミが入ったと思ったら手鏡で確認するなど、最低限の身だしなみや緊急のことなら電車の中でやっても大丈夫です。
けれど汗でよれたファンデーションを直す、手ぐしで何度も髪を整えるなどはNG。粉が飛んだり髪が落ちたり、公共の場を汚すことにつながります。
- 粉や匂いが出るコンパクトは、出すだけで人に不快感を与える
- 人前で自分の唇や肌を触ると、下品な印象になる
- 整えないと不自然なほど緊急なら、手早く整える
- 電車の中では化粧直しをしない、が基本
席を譲ることを心がける
疲れていたり眠かったりしたら、席が空いていると「ラッキー」と思ってしまいがちです。けれどそこであなたがさっと座ってしまっては、自分本位な行動を取る人だと見られます。どういう時でも他人への配慮を忘れないこと、それが綺麗な人に必要な心がけだと言えるでしょう。
席に座る前に
あなたが席に座る前に、もっと座りたがっている人はいないかな?と周囲を見回してみてください。同じようにその席に座ろうか迷っている人と、目が合うかもしれません。もしかしたらその人は、足や腰が痛くて困っているのかも。
外側からは見えなくても、人にはそれぞれ事情があります。あなたの具合が悪くなければ、目が合った人に微笑みかけて席を譲ってあげましょう。また、あなたより年配の方がいたら必ず席を譲るようにしましょう。
席に座った後でも
もし席が空いていて誰も座る人がいなければ、そっと腰かけましょう。けれどそこで眠ってしまって、二度と周囲に目を向けないような行動は美しくありません。年配の方が電車に乗ってきた時、怪我をしている人や体の不自由な人が立っていた時には、さっと席を譲ってあげられるように注意しておきましょう。
迷惑をかけないことがマナーの基本
公共の場では、「人に迷惑をかけない」ことが何よりのマナー。そのためには何に気をつければいいでしょうか?
まず気をつけるべきなのは、自分だけの作業をしないということです。化粧直しもそうですが、本来なら自分の部屋や化粧室でするべきことを公共の場でするとマナー違反になります。特に電車だと、近くの人の行為を不快に思ってもなかなかその場を離れることができません。狭い車内だからこそ、最初から相手に不快な思いをさせないように、お互いに気を配ることが重要です。
また、電車の中では飲食も禁物です。飲み食いをするとその匂いが車内に広がってしまいます。もしその匂いが嫌いな人がいたら、電車酔いの原因になってしまうかも。そして食べている姿を多くの人に見られることで、下品な印象を与えてしまいます。
それに食べかすや水滴が落ちることも考えられるので、公共の場を汚してしまいかねません。電車の中では、飲食をしないようにしましょう。
つまり電車の中でも綺麗に見られるためのマナーをまとめると、
- 化粧直しはしない。必要なら手鏡を用意する
- 周囲に目を配り、人に席を譲る
- 飲み食いはしない
の3つになります。
公共の場で自分勝手な行動をしていては、決して周囲から綺麗に見られることはありません。できるだけ周囲に目を配りながら公共マナーをしっかり守ること、それが綺麗な女性のたしなみといえるでしょう。