シャンプー選び、こだわっていますか?
綺麗になりたいなら、髪のお手入れはかかせません。美容室に通う、家でトリートメントをするなどケアの方法はたくさんありますが、一番髪に影響があるのは毎日のシャンプーです。ところであなたは、シャンプー選びにこだわっていますか?
テレビCMで綺麗な女優さんが使っていたから、薬局で安売りをしていたから、なんて理由で深く考えずにシャンプーを選んでいては、思わぬ髪のトラブルに発展することがあります。
そもそも女優さんは仕事でシャンプーのCMをしているので、実際そのシャンプーを使っているのか分かりません。私達がCMを見て「あんなふうに綺麗な髪になりたい!」と思っても、その女優さんは私生活では他のシャンプーを使っているかも……。
また、安売りされている商品には必ず安さの理由があります。メーカーが宣伝に力を入れていて、たくさん売りたい!という理由ならいいのですが、それ以外の理由があったら……?と考えると、少し怖くなってしまいますよね。
シャンプーを選ぶ基準って?
シャンプーを、イメージや値段で選ぶのはよくありません。あくまで、「あなたの髪質や肌に合っているかどうか」で選ぶべきなんです。
けれど、シャンプーを選ぶのってとても難しいですよね。成分表を見ても知らない言葉ばかり並んでいて判断できませんし、実際に使ってみないと使い心地は分かりません。たとえば友達が「これがよかった」と薦めてくれても、人によって髪質は違うので、あなたにも合うかどうか分かりません。
それでは、どういう基準でシャンプーを選べばいいのでしょうか?ここではまず、シャンプーの種類について説明していきます。
高級アルコール系シャンプー
「高級」と名前についているので、髪に良さそうに聞こえる「高級アルコール系シャンプー」。けれどここでいう高級とは、あくまでアルコールが高級であること。具体的にはアルコールの炭素数が多いことをさします。シャンプーそのものの価値が高いという意味ではないことに注意してください。
市販されているシャンプーのほとんどがこのタイプ。値段が安いこともあり、一番流通しています。 成分表には「ラウリル」「ラウレス」「硫酸」という表記が見られます。
使い心地は?
泡立ちがよく、洗浄力が高い点が特徴です。けれどその分、肌に必要な皮脂まで取り去ってしまうことも。ですので、肌が弱い人にはおすすめできません。頭皮を傷めてしまって薄毛になることがあります。
色々な成分がふんだんに配合されているため、髪にツヤが出ます。また香りつけされているシャンプーが多いので、女性に人気の種類でもあります。
高級アルコール系シャンプーの例
実際の高級アルコール系シャンプーは下記のものがあります。
- 資生堂 TSUBAKI
- ユニリーバ LUX
- ヴィダルサスーン シャンプー
- P&G h&sシャンプー
テレビCMで有名なシャンプーばかりですよね。
石鹸系シャンプー
石鹸系シャンプーは排水として流しても環境に悪影響を与えず、地球に優しいことが特徴のシャンプーです。昔ながらのシャンプーと言えるでしょう。
けれど石鹸はアルカリ性なので、髪と頭皮には大きな負担がかかります。特に頭皮は人の肌なので、石鹸系シャンプーとは反対の弱酸性。刺激が強いので、肌が弱い人にはこちらもおすすめできません。また髪も弱酸性なので、酸性のリンスで中和しないと髪がパサパサになります。成分表には「石鹸素地」「脂肪酸」という表記が見られます。
使い心地は?
高級アルコール系シャンプーと同じく、高い洗浄力で洗い上げます。洗い上がりはすっきりしますが、頭皮には負担がかかります。けれど無添加で天然素材を使っているので、安全性は高いと言えるでしょう。その代わりに酸性のリンスが必須なので、少し面倒な点も。
アミノ酸系シャンプー
美容室で使われているのは、このアミノ酸系シャンプーばかりだといわれています。どうしてかというと、肌に優しいためほとんどの人に頭皮トラブルが起こらないから。美容室に行ったらシャンプーで頭皮が荒れた!なんてクレームものですからね。
大きな特徴は、値段が高いこと。市販されている高級アルコール系シャンプーに比べると、3倍以上や10倍近い値段がすることがあります。 成分表には「ラウロイル」「ココイル」という表記が見られます。
使い心地は?
優しい洗浄力で弱酸性なので、肌や髪を傷めません。そのため脂性肌の人が使うと、洗い上がりを物足りなく感じることがあるようです。肌質によっては、二度洗いする必要があるかもしれません。
けれど普通肌~乾燥肌や敏感肌の人にとっては、必要な皮脂を取りすぎないため髪と肌に優しいと言えます。けれど保湿力が高いため、「髪をふんわりさせたい!」という人には向いていません。一方でアミノ酸系シャンプーの洗浄力の低さは、カラーやパーマが長持ちする秘訣でもあります。
- 高級アルコール系シャンプー…洗浄力が高い。泡立ちがよくて安価、髪にツヤが出る。代表的な成分は「ラウリル」「ラウレス」「硫酸」。
- 石鹸系シャンプー…洗浄力が高い。無添加だが刺激が強く、リンスが必須。代表的な成分は「石鹸素地」「脂肪酸」。
- アミノ酸系シャンプー…洗浄力が弱い。しっとりした洗い上がりで、髪と頭皮に優しい。代表的な成分は「ラウロイル」「ココイル」。
あなたの髪によって使い分けてください!
同じメーカーでも違う種類のシャンプーが発売されているため、市販されているシャンプーの種類は優に1000を越えると言われています。その中からあなたに合ったシャンプーを選ぶためには、これらの3種類のシャンプーの違いをしっかり覚えておきましょう。
髪と頭皮の健康を考えるなら、アミノ酸系シャンプーを使うことがおすすめです。 将来薄毛で悩むことになってからでは、取り返しがつきません。
けれど脂性肌で頭皮のベタつきが気になったり、二度洗いが面倒だと感じるなら高級アルコール系シャンプーだって悪いものではありません。そして、頭皮と肌はつながっています。肌が体調や生活習慣で揺らぐように、頭皮と髪にも「その日のコンディション」があります。普段は髪に優しいアミノ酸系シャンプーを使い、なんだか脂っぽいと感じる日は高級アルコール系シャンプーか石鹸系シャンプー、という使い分けをするのが賢い髪のケアだと言えるでしょう。
色々な種類を試してみて、あなたに合ったシャンプーを2〜3個見つけておきましょう!